• 信心銘 (3) 「返照」 ~万法に照らされる~
    (原文) 歸根得旨 隨照失宗 須臾返照 勝卻前空前空轉變 皆由妄見 不用求真 唯須息見二見不住 慎勿追尋 纔有是非 紛然失心(読み下し)(私訳)「根=もとの様子」に帰れば玄旨(肝心なところ)を得、(対象を)認識して分かったことに従えば大事なところを失う。「根=もとの様子」に少しでも教わるならば、空だと分かったつもりになっていたものなど超越してしまう。わかったつもりの「空」が、あれやこれや変化するの...
  • 信心銘 (2) 「絶言絶慮 無処不通」
    (原文) 莫逐有縁 勿住空忍 一種平懷 泯然自盡止動歸止 止更彌動 唯滯兩邊 寧知一種一種不通 兩處失功 遣有沒有 從空背空多言多慮 轉不相應 絶言絶慮 無處不通(読み下し)(私訳)「もの」を認めて、その因縁を追ってはいけない。「もの」などないといって、「空=ない」を認めたところに住してもいけない。一種(ものとひとつ)のそのままの様子でおれば、「もの」も「空」も、自ずから尽きてしまう。動を止めて、...